便秘と女性ホルモン
便秘に悩む人の約90%が女性だと言われています。便秘は女性の大敵なのです。
便秘に悩む女性が多いのはなぜでしょう。実は、便秘には女性ホルモンが影響しています。
女性ホルモンは卵巣から分泌されるホルモンです。「エストロゲン」と言われる卵胞ホルモンと「プロゲステロン」と言われる黄体ホルモンの2種類があります。
卵胞ホルモン(エストロゲン)は女性らしさを引き出す女性ホルモンです。思春期から分泌量が増え、女性らしい体つきを形成します。また、妊娠に備えて子宮の内膜を厚くしたり、受精卵の着床を助けたりもします。大切な卵を作るホルモンでもあります。
一方、黄体ホルモン(プロゲステロン)は妊娠のための女性ホルモンです。受精卵が着床しやすいように子宮内膜の状態をきちんと整え、妊娠したあとは妊娠を維持する働きをします。
どちらも本当に大切な女性ホルモンですが、便秘に影響するのは黄体ホルモン(プロゲステロン)です。
黄体ホルモンの分泌の結果、水分や塩分を体内に吸収する動きが活発になります。このため、大腸の腸壁からも大便の水分がさかんに吸収されてしまい、大便を硬くしてしまい、排便しにくい大便にしてしまうのです。黄体ホルモンの分泌が活発になるのは生理前ですが、生理前に便秘になりやすくなる理由は黄体ホルモンの影響なのです。
女性ホルモンの影響で起きる便秘は、病気ではありません。ある意味、仕方がないと言っていいでしょう。こうした知識を持っていれば、慌てて便秘薬に走ることがなくなるはずです。
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