健康を害する重金属




 重金属が健康を害するという話をします。

 日本人に一番関係が深いのは水銀でしょう。特にマグロが好きな人は体内に水銀がけっこう蓄積している可能性があります。遠海魚のマグロには水銀の蓄積量が多いのが原因です。

 水銀が体内にたまると、肌の炎症や衰えといった外的症状や疲労蓄積といった内的症状が出ることがあると言われています。人間のカラダに不要なものがたまることで、カラダのバランスが崩れるわけです。人間のカラダが本来持っている「健康を維持しようという仕組み」をかき乱すと言っていいでしょう。

 だからこそ、カラダを健康にするためにも、肌を美しくするためにも、重金属を体外に排出したほうがいいということになるのです。

 もちろん水銀だけではありません。鉛やカドミウムなどもカラダに悪影響を及ぼします。

 こうした重金属が体内にたまっていることで、イライラなどの精神不安定を導いたり、ダイエットの効果がなかなか現れないカラダにしたり、めまいやむくみ、冷え、熱などの症状を引き出したりすることがあるとも言われています。

 キレーション治療の際には体内の重金属を検査します。検査機関によって、調べる重金属の種類が異なりますが、おおよそ以下のような重金属が対象になります。カッコの中はその重金属が引き起こす可能性がある症状です。もちろん単独で引き起こすばかりではありません。複合的に影響を及ぼすこともあります。

水銀(皮膚の炎症、頭痛、精神的な不安定など)

鉛(頭や骨、体の痛み、めまい、貧血など)

ヒ素(全体的な疲労感、胃腸の障害など)

ニッケル(下痢、皮膚の炎症、下痢など)

スズ(けいれん、免疫不全、神経系障害など)

カドミウム(神経系の症状、食欲不振、高血圧など)

ベベリウム(皮膚の炎症、関節痛、発疹、脱力感など)

アンチモン(脱力感、筋疾患など)

ビスマス(口内炎、皮膚の炎症、便秘など)

白金(アレルギー症状、免疫低下など)

タリウム(筋肉痛、疲労感など)


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